【ペルーの旅 ワラス&ブランカ山群編 涙があふれるトレッキング】

翌朝、まだ薄暗いうちに起きて準備開始。

いよいよ今日は4750mの峠を越えます。

未知の世界への挑戦。

朝ごはんを美味しくいただき、出発。

実はこのたびで一つわがままを言いました。

それが水。

前回マチュピチュで飲んだ沸かし湯があまりにも美味しくなかった。

日本の水と違うのはしょうがないのですが・・・。

そこで、私の分だけお気に入りのミネラルウオーターをロバたちに運んでもらいました。そうすることで元気になれるならということで。

水を飲むことが高山病対策の大切な要素だからこそお願いしたわけです。

さて、そんな美味しい水を抱え出発。

今日も素敵なところを歩きます。

トレッキングの最終日が近付いてきて、もっと歩きたい!!

と言いまくる太郎。

あと3日間の夢の世界ですね~>

途中には変な岩もいっぱい。

はいチーズ。

同じような写真が並びますが、とにかくきれい。

そしてあの山の近くを通るという話を聞くと俄然やる気が出る4000m地点。

それでもあと750m登るわけです。

ロバたちは後から出たはずですが、しっかり追いついてきます。

地元の人も走るように登って行きます。

彼らにとってはお散歩か!!

途中休憩を取りながら、山に近づきます。

山が迫ってくるにしたがって青空に。

しかも昨日の雷で新雪が積もって輝いて見える。

やっぱりついてます。

何か持ってるね~。俺。

4300m地点。

段々と息苦しいもののまだ大丈夫。

元気に登って行きます。

途中の小さな池には山が写っていてとってもきれいだったな~。

あきらにいろいろと写真も撮ってもらいながら進んで行きます。

4500m地点を通過するころ。

なんか変?

ちょっと呼吸を間違えると、肩で息をして立ち止まらないと無理。

おいおい。

体が~。

この辺からは他人にペースなんて合わせられない。

自分のペール。

スロー、スロー。

若いころ、35kgの荷物背負ってた時くらいきつい。

でもあの時でもこんなにくらくらしなかった~。

少し頭痛いかも。

そんなことはない。

少し頭痛いかも。

そんなことはない。

を繰り返しながら、一歩。また一歩。

あと標高差200m。

すげー遠い。

まだかよ。

水を飲む。

呼吸が乱れる。

きついな~。

たまに見下ろす。

きれいだな~。

4650m地点。

あきらが、「リマリマ咲いているよ」

太郎

「余裕なし」

さやか

「あっそ」

さやかもきついのか。

元気なのはあきらだけ。

さすがに6000mで高度順応している奴は強い。

心の中で

「変態め!!」

と叫ぶ。

本当に叫んだら、息苦しいし。

ついに峠が目の前に来た。

あと20歩くらい。

やっと着いた。

もう登らね~ぞ。

待っていた二つの笑顔。

峠に到着!!!

二人がはぐをしてくれる。

涙があふれてきた。

こんなきついの久しぶり。

そしてこの美しすぎる景色。

すべてが私の魂に触れ、溢れてくる。

魂の旅。

そんなトレッキング。

涙が勝手にあふれてくる。

世界は美しい。

地球は美しい。

俺ってちっちゃいな~。

いろいろな感情が湧き上がってくる。

すべての命に感謝の気持ちがわいてくる。

「みんな~。ありがとう」

叫べないけど。

魂が代わりに叫んでくれる。

地球にはまだまだ知らないところがいっぱいだな。

もっと旅をしなければ。

峠で少しゆっくりして、下りだす。

そろそろ昼食の時間。

「あれ???」

「もしかしてラウル???」

手を振ってくれている。

標高4700mのレストラン。

ラウルが昼食を準備してくれていた。

プチ高山病であまり食べれないけど。

でもこのスープが最高に美味しい。

たまらない!!

そしてこんな場所でご飯なんて考えもしなかった。

最高のプレゼントをもらった。

昼食を済ませ。

今度は今夜のキャンプ地へ。

4200mのキャンプ場。

下りは一気に下れる。

峠を越えて、新しく見える山もいっぱい。

すごいところだな~。

下りは周りを見る余裕もある。

本当にいいところだね。

こりゃこりゃ、まいったよ。

14時くらいにはキャンプ場に到着。

体調も悪いのもあり、今日はしっかり2時間ほど昼寝。

起きたらすっきりしていた。

頭の痛いの無くなった。

そしていつものお茶の時間。

今日のすごい体験を振り返る。

山を見つつ、お茶を飲む。

良い時間だな~。

山の上も大切だけど、このお昼寝とお茶の時間がいい。

アンデスの6000m級の山に囲まれたこのキャンプ場で、

そんなことをみんなにもしてほしいな~。

お昼寝

お茶

読書

絵を描く

写真を撮る

瞑想

祈る

なんでもいいと思う。

ここでやりたいことをしてほしい。

ここにはすごいパワーがあるから。

その時に思いついた。

来年のツアーは、のんびりだ!!

でもまだ何かある。

その何かを確かめてあきらとさやかと来年のことをしっかり話そう。

でも、この幸せな時間は絶対入れなきゃ!!

そして、またもやラウルの料理教室。

スペイン語が楽しくなってきた。

少しずつ、言っていることが理解できるようになっても来た。

なぜか一緒のタイミングで笑える。

コミュニケーションって面白いな~。

夕ご飯も最高に美味しいものばかり。

何でこんな山の中で作れるんだろう???

標高が高いと沸点が低くなる。

お米とかうまく炊けないはずなのに、日本のお米のような味になっている。

ラウル最高!!

来年も指名するぞ!!

彼は、料理も最高だけど、人柄も最高。

とっても優しい。

温かな何かに包まれている感じがする。

今日もいっぱいすごいの体験したな~。

きれいな星を見て、お休みなさい!!

明日はどんなことが待っているのだろう。

エコツアーディレクター 木村太郎

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久しぶりに涙が出た。

魂が勝手に泣いた。

余りの感動に心のバランスが崩れ、

そのバランスを取り戻すために涙は出るという。

涙がじわったあふれ出した。

この感覚。

これをたくさんの人に味わってほしい。

そのために私は旅を作っている。

一緒忘れられない時間を感じてもらうために。