【ペルーの旅 時空を超えた旅編 見え始めた別の人生を送っいた私】
もう一度マチュピチュへ入ることになり、まあゆっくり遺跡でしようかなという気持ちでゲートをくぐる。
さやかが、行きたいことろに行ったらいいよ。
ということで、4人の中で一番若い女の子についてみんなで行くことに。
いつもスマホをいじっている彼女はスピリチュアルとは遠い存在に思えた。
遺跡に入り、行ってみたいという教室ではないかと言われるゾーンに。
突然彼女が止まり、涙を流している。
さやかが、「こういうことがあるんだよね」みたいなことを言う。
それから彼女は自分の前世の記憶を頼りに遺跡を進んでいく。
それに付いて行ったときに、ある階段で、さやかと私がここで一緒に過ごしていたという確信を持った。なんでなの? と言われてもわからないけど。
さやかと出会ったのはもう13年ほど前。ペルーで育った彼女が日本に来ていた時の話。その時さやかといると落ち着く自分がいた。
ソウルメイト。
そう言うものだよねと二人で話したのを今でも昨日のように覚えている。
「ペルーに行くね」という約束をしてからだいぶたってこれた今回のペルー旅。彼女とのつながりがここだったことに驚きながらも、当たり前に受け入れている。
そう僕らはここで一緒にいたんだ。
それからも遺跡の中を進んでいく。
ある場所に入った瞬間に耳鳴りが・・・。
「キーン」
それがやまない。
そのことをさやかに話すと、
「今何かとつながってるんだね」
彼女は私を導いてくれている。
その音が何かわからないままいろいろな部屋を訪れる。
遺跡はいろいろな部屋がある。
さやかともう一人が前を歩いていた時に、
脇にある入口が私を呼んでいた。
もう一人後ろにいた旅人にこっちに行きたいと伝えるとついてきてくれた。
ここは見覚えがある。
この先にあるものがなんとなくイメージできる。
実はその時ついてきた旅人はもっと明確に過去の自分の記憶とつながっていたのですが、それはまた別の話。
2人で歩いていくと、いろいろな記憶がつながる。
さやかだけでなくもう一人の旅人も同じ時代にここに生きていたんだ。
その時旅人は私より10歳くらい年上のお姉さん。
その彼女を誰かに頼まれて呼びによく言っていた。
そういう時にこのマチュピチュの中を駆け回っていた。
小さな私はそうやってここで生活していた。
大きなお兄ちゃんたちが住んでいる部屋。
そこには特別な時にしか入れてもらえなかったこと。
だれか怒られたときに隠れ、そして泣いた場所。
ここでよく遠くの景色を見ていたなという場所。
とにかく記憶が蘇ってくる。
私の中にある魂が私を導いていく。
ただ、食事前に行ったコンドルの神殿には近づけない。
あそこには何か大きなことがある。
だからいけない。
何だろう。
何があそこにあるんだろう。
そうして、この日のマチュピチュでの時間は終わりました。
はっきりとつながる過去の記憶。
それを共有する仲間がいる。
いったいこれは何なのだろう。
本当に私はここで生きていたんだろうか?
「生きていたんだよ」
魂は私にそう話しかける。
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この後マチュピチュから下の村に行くバスに乗り込む
一番最後にバスに乗り込んだ私たち。
さやかに窓沿いに座るんだよ。
と言われても前にたくさんの人が乗ったよ・・・。
そんな私の目に飛び込んできた、空いている助手席。
そこに座ることが運命だったように。
バスが出発し、一番初めに見たもの。
それが虹だった。
雨のないこの日。
乾燥したこの場所での虹。
そこには水が霧状に出ていた。
たまたま、その霧と太陽の位置が合わさって、
私に虹を見せてくれた。
インカ帝国の旗も虹のような。
あとで、虹は「許し」をあらわる象徴でもあると言われた。
マチュピチュに帰ってきた私を誰かが待っている。
その誰かは次の日にわかることになるのだけど。
つづく
エコツアーディレクター 木村太郎
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